看護師バイトの働き方 転職体験記

看護師の夜診バイトを都市で比較 住んでいる地域の時給は高い?安い?

投稿日:2017年1月2日 更新日:

夜診バイトとは夕方勤務形態のことを呼ぶ名称で、主に関西地方での呼び名とされています。

関東地方や他地方においては午後診と呼ばれています。

そんな夜診(午後診)バイトの時給を徹底的に調査しました。

勤務の時間も遅いので、日勤よりも時給は高くなるのでしょうか?
準夜勤との違いは?

夜診の働き方と各都市の時給や募集状況を比較してみました!

夜診看護師のバイト業務とは?

夜診看護師は午前、午後の診療が終わった後に行う夕方~夜の診療の時間帯に勤務する看護師のことを言います。

診療時間は16時~20時前後にしている病院やクリニックが多く、15時頃に一度病院を閉めてから夕診、夜診を行う病院もあります。

業務はその多くが外来診療補助となり、検査介助採血などになります。

内科の場合は予防接種や内視鏡なども行います。

夕方からの診療なので患者の多くはサラリーマンや学生ばかりと、高齢者はほとんどいません。

流行の風邪の症状や予防接種に来られる患者が多いのが特徴です。

また重病患者は救急にまわる時間帯となるので、重い症状の患者が少ない傾向にあります。

そのため、比較的仕事のペースがまったりしている日が多いです。

一方、都心にある夜診あり眼科の場合は、日中よりも夕方の方が忙しくなるケースも見受けられます。

学校・会社帰りにコンタクトレンズを作りに来る患者も多く、アフター5は診察が増え始めます。

そのため夜診の方が忙しい、といったところもあります。

また、地域によっては夜診がない病院の数が多いところもあるので、受け皿として患者が来ることになります。

その場合は患者が多くなったりと残業が多いケースもあるのでご注意下さいね。

地域によっての求人の差

この夜診制度は大阪を中心とした近畿地方に集中して行われており、関東やその他の地区では一部の医療機関のみが取り入れている制度となっています。

都心にも夜診はありますが、一握の眼科や皮膚科のクリニックなど極少数です。

関西以外の他地域では夜診でなく14時~18時までの午後診療か24時間の救急というパターンがほとんどです。

中には曜日によっては夜診ありといった病院もあります。

ただし東北や九州地方でも夜診を導入している病院やクリニックは10%程度と極めてわずか。

全国的に見ても、求人の多くは大阪近辺の関西地方に偏っていると言えます。

どういった病院で求人が多い?

夜診が行われているのは、地域に根ざしたクリニックや病院に多いようです。
中でも20床以上の規模を持つ中規模な一般病院は求人が豊富です。

小規模なクリニックなどの場合は人件費もかかるため、あまり夜診を設けていない傾向にあります。

診療科は内科や外科、整形外科、眼科など様々。

総合病院の場合、すべての診療科が開いている場合と一部の診療科のみが夜診を行う場合とあります。

ただし、大型総合病院の場合は24時間体制の救急外来の夜診療を行っているため、どこでも行っているというわけではありません。

最近では訪問看護や在宅看護などの患者宅に訪問することも増えてきたため、訪問看護に移行して夜診を行わなくなった病院もあります。

そのため、求人そのものが減ってきているのが現状です。

夜診看護師の勤務時間帯

夜診ありの病院の勤務時間は基本的に

  • 午前診療(8時~12時)
  • 午後診療(13時~15時)
  • 夕方の夜診療(17時~20時)

の3つに分かれています。

そこで、勤務の時間帯は大きく分けて2パターンあります。

まず1つ目は夜診のみの勤務で、16時~20時の間での勤務です。

その場合は勤務時間も3~5時間と短く、パートタイマーや非常勤で働く方が多くなります。

そして2つ目は勤務を午前からの勤務と午後からの勤務とに分けている場合です。

午前からの勤務は8時~17時、午後からの勤務は12時~20時などにしてシフトを組むことで夜診を看護師全体で回すパターンになります。

中には常勤が基本で準夜勤は月に数回などと決められている場合もあり、病院によってシステムが違います。

夜診がある病院は残業時間が比較的少ないようです。

休憩時間も多く勤務時間がまばらになるため、非常勤やパートの看護師配置人数が増える傾向にあるからです。

ただし内科の夜診はインフルエンザの予防接種時期など流行病のあるシーズンに残業が多く、夜の帰りが遅くなりがちといった声もあります。

夜診看護師のバイトの時給はどれぐらい?

夜診の人気の理由の1つに、多くの病院で時給が日勤よりも少し高い場合が多いことが挙げられます。

10時以降にも勤務に入る準夜勤ほどはありませんが、夜診手当として時給が加算されます。

そこで日勤に比べ、具体的にどれほど高額になるのか見てみましょう。

東京

東京の日勤平均時給は1,800円と他の地域よりもやはり時給が高い傾向にあります。

しかし、夜診を行っている病院が非常に少なく、都心であっても募集を見つけるのは非常に難しいです。

一部の眼科や皮膚科などでは13時~20時までの午後診を行っていることもありますが、あまり手当加算がなされない傾向にあります。

17時以降は時給に100~200円が加算されるといった程度になります。

大阪

大阪の日勤での平均時給は1,650円です。

関西は夜診が多いので、時給に少し差をつけて募集していることが多いです。

夜診の場合は、日勤に比べて時給が+100円程度が相場なので、1,700~1,800円が平均です。

中には、時給が400円アップする病院や、夜診手当で1日1,000円がつくところなどもあります。

正職員の場合は月に夜診手当として+10,000円をまとめてつけていたり、夜診手当込みの金額が月給として受け取れる場合も多いです。

しかし、関西は夜診があるということが前提になっている病院も多いため、あまり高額な時給アップは見込めません。

名古屋

名古屋の日給平均時給は1,400円です。

夜診の場合は夕方勤務(17時以降)となって手当が付いて400円程度の時給が上がります。

夜診がそれほど多くないので募集を探すのは難しいですが、その分時給の上げ幅が多いのは嬉しいですね。

福岡

夜診があまり多くないため、夜診の時給の上げ幅は大きいです。

平均して時給は400~600円は高くなります。

福岡の日給平均時給は1,200円なので、夜診手当がつくと1,800円にまで時給が上がります。

変わった時間帯の勤務となるため、残業や土日出勤の手当以上の時給をもらえる傾向にあります。

夜診ありは非常にレアな募集ですが、高時給になる可能性があるので探してみましょう。

札幌

札幌は夜診がほとんどなく、募集を見つけるのがとても困難な地域です。

まれに夜診があっても割増は1割と、上げ幅はかなり少ないことが分かります。

日給の平均時給が1,350円であるのに対し、18時以降は1,450~1,500円に増える程度。

20時までの夜診であれば割増される時間は2時間です。

夜診で1日働いても+200円程度しか給料が変わらないのが現状です。

どういった看護師におすすめ?

夜診は午後から20時までと、ゆったりした勤務形態になります。

時給も日勤よりは少々高く、夜勤看護師や準夜勤ほど遅い時間でもないので身体に負担もありません。

さらに夜診はそれほど多くの患者が来ることもなく、仕事のペースも比較的のんびりしています。

時間的にも体力的にも余裕のほしいママさん看護師におすすめの働き方です。

ただし関西地方以外では夜診は希有な勤務形態です。

そのため夜診専属ではなく日勤パートとのシフト制になることもありますので、できるだけ夜診に多く入るよう希望しましょう。

パート勤務の場合、夜は家で過ごしたい人が多く日勤希望の方が多い傾向にあります。

午後からの勤務を希望する方は重宝されるため、シフトを午後中心にしてもらうとよいでしょう。

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