男性看護師は採用確率が高い!?働き方や今後の社会の流れは?
男性看護師は需要が高く、数も増えて活躍の場が広がっている!
男性看護師だというだけで、数が少なくてなんだか引けちゃうよなぁ・・・と思われているあなた。
実はそれ、時代遅れなお話ですよ!
最近では、男性看護師は、病院やあらゆる医療現場において必要度の高い人気の存在なんです。
そのため、男性看護師が重宝され始めており、院内での居心地も良くなりつつあります。
その背景には、大きな理由が2つあります。
1)男性看護師が急増しており、全国で過去最高の7万人を記録!
近年、男性看護師は、10年連続して就業者数が増え続けている、という社会的背景があります。
平成26年度に行われた厚生労働省の調査において、9万7781人と過去最多を達成。
前々年から1万582人の増加も過去最多になります。
昨年から増加した看護師の総数は、3万8406人。
そのうちの1万582人は、男性看護師となれば、およその増加率の比率は、男性:女性で1:2となります。
看護師の総就業者数114万人のうち、9万人以上を男性看護師占めています。
10年近く前とくらべると、2倍以上男性看護師が増えているのです。
この男性看護師の比率は、数十年前には考えられないほどの急成長を遂げていると言えるでしょう。
そのおかげで、以前とは「看護婦」と呼ばれていた時代もありましたが、現在は男性看護師も活躍できる場が増えました。
これから活躍の場も広がりつつあります。
男性看護師に関する参考資料はこちら
>>存在感増す男性看護師 受け皿拡大、積極採用も/日本経済新聞
>>看護統計資料(5)保健師、看護師、准看護師(男性、年次別・就業場所別)/出典:『平成27年 看護関係統計資料集』日本看護協会出版会編集
>>全国男性看護師会|こちらは全国の男性看護師が集う会です
2)男性看護師は病院にとって他面において万能で使いやすいと評判
男性看護師は一部参加できない仕事もあるので、女性看護師に比べたら制限がかかることも多いですよね。
もしかして、男性看護師は、病院のお荷物?転職しにくい?
いえいえ、実は病院側としては男性看護師の採用には積極的なのです!
その理由をまとめたので、ご紹介します。
代表的な意見になりますが、病院側は男性看護師をとても好意的に捉えています。
男性看護師は、思っているよりも受け皿が大きく、今後はさらに増えることが予想されています。
近年は高齢化が進み、看護の仕事も以前にも増して年齢層が高くなっています。
そのため、介護に近い体力が必要な仕事が医療現場で増えていることから、男性の採用需要が高まっているという面も。
さまざまな面で役立っている男性看護師。
今後の採用や職場環境にも期待できますね!
男性看護師は大歓迎!広がっていく活躍の場
男性看護師の活躍の場は、全国的に広がってきており、歓迎とされている求人が多くなり始めました。
配属先は、女性よりは限られているものの、その分適性のある診療科では活躍しやすくなっています。
そこで、男性看護師が活躍できる場をご紹介します!
・男性看護師の採用が有利になる診療科
○救命ICU
○手術室
○透析室
○精神科
○泌尿器科
○形成外科
○皮膚科・美容科・美容形成外科
○療養病棟
○管理職
×産婦人科
もちろん、男性看護師は内科や外科など全てにおいて配属されています。
とはいえ、男性の採用に有利な診療科や男性希望の部署は存在します。
なぜ需要があるのか、その理由をみていきましょう。
・男性看護師には体力勝負のオペ室や高齢者向け診療科が向いている
男性看護師の最大の強みは体力にあるといえます。
そのため、体力を使いやすい手術室や夜勤が多い精神科などの診療科は需要が高いです。
介護要素の高いことから療養棟、透析室、形成外科でも男性看護師は人気です。
患者を抱きかかえることや身体を支える機会が多い部署配属が多くなります。
同様の理由で、やはり精神科は需要が高く、患者さんの移動が安全だったり、暴れる患者さんを抑え込むなど、男性の力が、必要な診療科です。
・男性患者もやってくる!泌尿器科や皮膚科、美容系診療科は需要高し
最近では、スキンケアやヘアケアに来院してくる男性患者が、多くなりはじめました。
皮膚科や美容形成外科などの美容系の病院やクリニックの採用が、高まっています。
中でも男性向けクリニックは男性看護師が働いている比率も高いので安心して働けるでしょう。
・男性の看護師がいる病院は狙い目!管理職が期待される可能性も
男性看護師は勤務年数が長くなりやすいこと、仕事を全うしてくれることから病院からの信頼が厚い存在。
そこで、管理職へのポストを譲られることも大いにあります。
なかでも上司や管理職に男性がいる病院は優遇されやすい傾向にあります。
将来、管理職を目指している方は、男性管理職や上司のいる病院をオススメします!
・男性をほしがっている診療科や病院は想像以上にたくさんある
そもそも女性社会の看護師界。
絶対数の少ない男性は、やはり重宝がられます。
女性では行えない、行いにくい仕事でも対応してもらえる、というメリットがやはり大きいですね。
さらに、男性看護師は、女性ばかりの職場の中で、中立な立場であってくれる存在でもあります。
そのため、職場の雰囲気男性看護師をバイトで募集している場合も多く見られます。
最近では転職サービスでも男性看護師をターゲットにしたものもあるほど需要が高いのです。
産婦人科や患者さんの希望で、男性看護師がNGな場合もありますが、限られたごくわずかなところといえます。
男性看護師は、以前にも増して歓迎されることが増えてきているので、自信を持って転職先を探して下さいね!
男性看護師の働き方|働きやすさも改善の兆し
昨今は、女性でもワークライフバランスが保てる社会になり始めましたが、病院は、企業とくらべて導入が遅い傾向にあります。
そのため、医療現場で働く女性は結婚・妊娠・出産と人生での転機で働き方を変えざるをえないことがほとんど。
女性社会の看護師界は、転機と同時に退職を余儀なくする女性が、多いのが現状です。
一方、男性は雇用期間が長い傾向が高い、女性看護師と差別化しやすい、幹部に入れやすいなど病院にもメリットがあります。
そこで、男性看護師を積極採用する病院や企業が増えるようになりました。
男性看護師が増加したということは、病院内での女性との格差も縮まっていることが1つの要因として考えられます。
その余波はアルバイトであっても同様です。
男性だからこそ、人生の転機においても、仕事に穴を開けることなく働くことができます。
キャリアや経験を長く積んでいける可能性が高いことが、病院にとってはありがたいのです。
とはいえ、バイトをしていると臨床経験も積めて就業先の幅も広がることから、定期的にスキルアップのための転職をする方も。
夜勤専従で高収入を得る方や診療科を変えて転職する人、高度医療に携わる病院へ転職する人もたくさんいます。
そのほか、研究職を目指して大学院に進む、という男性看護師もよくみられますよね。
男性の需要が高いことから、ダブルワークをしている男性看護師もいます。
ダブルワークの秘訣や職場探しの方法を知りたい方はこちらの記事がオススメ。
>>看護師のバイト掛け持ちって病院にはバレるの?
こうしたさまざまなライフスタイルや就きたいポストを追い求めている方には、バイトで経験を積んで働くのはオススメなんです。
まとめ
男性看護師であっても自分に合った働く場が選べる時代に変わり始めています。
そして、病院の受け入れ体制も改善され、働き方が見直されていることは男性看護師にとってプラスになることが増えています。
女性看護師と立場や性別が違うことから不安になりやすい男性看護師。
しかし、医療現場において男性の力が発揮できる所など男性だからこそ築けるポジションがあります。
胸を張って仕事に挑んで下さいね!